年齢階級別退院患者数は、令和5年度に退院した患者さんの年齢を10歳刻みの年齢区分で集計したものです。
当院は、70歳以上の高齢者が7割以上を占めており、地域社会の高齢化を反映しています。

昨年度公表の同指標と比べますと、胃癌「StageⅣ」の患者数が25人から79人と大幅に増えています。
病期分類は、国際的に活用されている「UICC　TNM分類」を用いて、原発腫瘍の大きさ、所属リンパ節転移、遠隔転移の三要素でStageを決定します。
「StageⅣ」が最も進行していることになります。
患者さんの病期や状態に合わせて、化学療法、放射線治療、緩和ケア等のがん治療を行っています。

成人とは18歳以上、市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
重症度分類はA-DROPスコアも用い、「年齢」「脱水」「酸素飽和度」「意識障害」「収縮期血圧」の5項目による評価で軽症～超重症に分類されます。

脳梗塞の患者さんの9割以上は発症から3日以内に入院しており、27.94％が近隣病院へ地域連携パスを利用してリハビリ転院しています。

上記4疾患は免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、臨床上ゼロにはならずコントロールが困難な症例といえます。
やむを得ず発生した合併症については適切な治療を行っています。

※傷病名の解説
「播種性血管内凝固症候群」
播種性血管内凝固症候群とは、何らかの原因で血液が固まる力が強くなることによって出血の抑制に必要な血小板と凝固因子を使ってしまい、出血しやすい状態になってしまうことを指します。

「敗血症」
敗血症とは血液中に細菌が入って全身に広がり、生命を脅かすような臓器障害を引き起こすことを指します。

「その他の真菌感染」
真菌とはいわゆるカビです。
感染力が弱く、感染するリスクは低い事が真菌の特徴ですが、抵抗力や免疫力が低下している人は発症する可能性が高くなります。

「手術・処置などの合併症」
手術・処置などの合併症とは、主に、術後出血、術後創部感染、吻合部狭窄症等になります。