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病院通信2019年01月号 認知症ついて

2019.01.17

 認知症とは、いったん発達した認知機能(記憶力・判断力・見当識など)が持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障を来す状態をいいます。原因となる主な疾患はアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などです。なかには治療をすることで症状が改善、軽減する疾患(硬膜下血腫や甲状腺機能低下症など)もありますので早めにかかりつけ医に相談することが大切です。

 認知症の主な症状は中核症状といわれ、記憶力・判断力が低下したり、時間・場所などの見当がつけられなくなったり、段取りよく物事を行えないなどがあります。それに関連しながら現れる不安・抑うつ・興奮・妄想などの症状を行動・心理症状(BPSD)といい、ご本人の性格や環境、周囲の方の接し方などで現れ方に個人差があります。また、原因となる疾患によっても症状の特徴や現れ方が少しずつ異なります。認知症を正しく理解し、認知症の人の意思を尊重しながら適切な対応をすることで、認知症になってもその人らしく穏やかに過ごすことができます。

ご心配なこと、お困りなことがありましたら、1人で悩まずに医師や医療スタッフにご相談ください。

   認知症看護認定看護師  余語 華代