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当院のご紹介

院長あいさつ

禰宜田 政隆画像

Message 新たなステージへ

 2024年度を迎えるにあたり、西尾市民病院院長として改めてご挨拶申し上げます。

 過去4年に亘って振り回されてきた新型コロナウイルス感染症も漸く収束の兆しを見せる様になりました。しかし、病院にとってはまだまだ安泰とは言えない日々が続いています。

 一方、少し油断するとクラスターが発生する病院などを除き、巷では昨年から感染対策は緩み、免疫力が低下したことによると思われるインフルエンザの流行なども予想通りみられる様になりましたし、麻疹なども一部で問題となっています。

 この間にも時は進み、デジタル化やICT化、IoT、SDGsへの対応なども進展し、医療分野でもかなりの数の新薬や、多くの医療ロボットなどが開発・投入される様になりましたし、医療DXも進んできています。

 地域医療構想が目標点とする団塊の世代が後期高齢者となる2025年も目前に迫り、また、今年度は診療報酬のトリプル改定が行われ、稼働率の悪い、若しくは診療密度の薄い急性期や地域包括ケア病床の維持は困難となってきています。また、医師偏在対策があまり進まない中で、働き方改革などは進めねばならなくなりました。

 医療の質を落とさずに改革を進められるかは疑問ですが、この機会を非効率的な働き方を見直す一つのチャンスと捉え、改革を進めてゆきたいと思っています。

 日本は既に超高齢社会に突入して久しいですが、2030年には高齢化率は32.8%に達するとも言われています。超高齢社会に合った医療を提供する為には急性期医療一辺倒のみでなく、地域包括ケアなども進める必要があり、当院は今年度から在宅復帰率向上を目指して、訪問看護の分野にも多少参入してゆく予定です。

 基本的に市民病院は市民にとって必要な存在であらねばなりません。その為には救急医療などに注力することは勿論ですが、市民との触れ合いも重要と考えており、コロナ禍で中断していた病院祭りも規模を取り敢えず縮小はしますが、今年度から再開する予定です。

 当院は老朽化などインフラ的な問題も抱えていますが、当院が飛躍できない根本的な問題は人員・人材不足、特に医師不足にあります。しかし、遠くない将来、医師過剰時代が来るとも言われており、一部に於いては、地域・診療科偏在解消への動きも漸く多少みられるようになりました。しかし、まだしばらくの間、地方の中小病院にとっては冬の時代が続くと思われます。地域の皆様方には今しばらく、ご迷惑・ご不便をおかけいたしますが、今後もより皆様に愛され、必要とされる病院を目指して参りますので、何卒ご理解、ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

令和6年4月1日 西尾市民病院 院長 禰宜田 政隆