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病院通信2020年09月号 どんなときも「地域医療を守り抜く」
2020.09.15
災害派遣医療チーム「DMAT」
DMATは、地震や水害などの大規模な災害や、多くの傷病者が発生した事故などの現場で、的確に活動できるように訓練を受けた医療チームです。災害拠点病院には必ず配置され、医師や看護師、業務調整員で構成されます。市民病院は平成19年に災害拠点病院の指定を受け、平成25年にDMATが発足。現在2名の医師と4人の看護師、3人の業務調整員の9人で結成されています。
熊本地震被災地への派遣
平成28年の熊本地震では、熊本県南阿蘇村の避難所で、避難者への医療支援などを行いました。隊長を務める田中俊郎副院長は「訓練はしていたが実際の発生は熊本が初めてで、とても苦労した。各避難所では不安に思っている被災者も多く、自分たち医療に携わる者が現場にいくことで安心してもらえた。災害時には心のケアも必要だと感じた」と被災者での経験を語ります。隊長として隊員の安全を考えながらも、できるだけ被災地に貢献したいと、必死に活動。熊本での3日間の経験は、この地域で大規模な災害が起きた場合にも生かせると手応えを感じたそうです。
地域の災害医療を守る
この地域の災害医療の拠点となる市民病院。DMATは災害時に病院の機能を素早く的確に発揮するための根幹です。必要な情報の集約や、全国からの支援の受け入れに対応します。DMATで活躍する職員は通常時、医師や看護師などとして市民病院で働いています。その中でも災害の訓練に参加してり、知識を増やしたりと、いざというときのために自己研さんに励み、院内の医療従事者の知識やノウハウを伝えていきます。市民病院のDMATは市民の皆さんの安心安全を守る、西尾の災害医療の要です。