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病院通信2022年03月号 2人に1人ががんにかかるといわれる時代「がん治療の最前線から 」

2022.03.01

がん化学療法看護認定看護師として、がん治療の最前線で患者と共に戦い続ける高須由江看護師長。どんな思いで患者と向き合っているのでしょうか。

がんの治療の専門家

がんの治療法は大きく分けて3つあります。がんになった部分を取り除く「手術」、放射線を患部に当て、がん細胞を死滅させる「放射線治療」、薬を使い、がんを治したり、進行を抑えたりする「薬物療法」です。
薬物療法で使う抗がん剤と聞くと、激しい副作用を想像する方が多いと思いますが、以前に比べ薬剤の種類も増え、副作用を抑えるための薬も日々進歩しています。そんな化学療法の専門家。それが「がん化学療法看護認定看護師」なのです。

がん検診の受診

これまで数多くのがん患者に寄り添ってきた高須看護師長は「聞き慣れているかもしれないが、がんは早期発見が重要。検診を毎年受けてほしい」と真剣な表情で語ります。特に警鐘を鳴らすのは、何年も続けて受けていたがん検診を、異常がないからと自己判断で止めてしまうこと。この傾向は高齢者に強いようで「2人に1人ががんにかかるといわれているが、これは全年齢での話。高齢者は若い人に比べて発がん率が高いので、がん検診を自己判断で止めず、継続して受けて欲しい」と胸の内を語ります。

自己判断は危険

がん検診は受けるだけでは意味がありません。検診で異常が見つかった場合は、できるだけ早く、かかりつけ医などの医療機関に相談することが必要です。検診で異常が見つかったにも関わらず、症状がないからと放置し、取り返しがつかないことになる場合も少なくありません。
一方、インターネットなどで情報を調べて、それを根拠に医療機関にかからなかったり、治療の方針を自分で決めようとしたりする方もいます。インターネット上の情報全てが間違ってはいる訳ではありませんが、情報の正確性などは素人では判断がつきません。安易な自己判断をせず、専門家のアドバイスを冷静に聞くことが大切なのです。

看護専門外来に相談を

検診の結果や気になることを、どこで相談したらいいのか分からない方などが気軽に悩みを相談できる場所があります。それは市民病院の「看護専門外来」です。4月からは週1回予約制で実施。高須看護師長もがんについての相談を受け付けます。「正しい情報を知ってもらい、少しでも前向きになってほしい」と語る高須看護師長。その笑顔で全てのがん患者を支えてくれます。

市民病院のいま(広報にしお 2022年03月号)