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病院通信2019年08月号 ダニに噛まれたら
2019.08.16
屋内での被害はコナダニなどを食べるツメダニやネズミに寄生するイエダニによるものが多いです。コナダニは人を刺すことはありませんが、コナダニが増える湿度の高い六月頃に、それを食べるツメダニも増えるため人が刺される機会が多くなります。わき腹や下腹部、太ももの内側などを刺し、かゆみの強い赤いブツブツができます。
山など屋外での被害はマダニ類によるものがあります。マダニの場合は吸血し数ミリ大に膨らみ皮膚にくっついた状態で発見されることが多いです。
治療としては、赤みやかゆみが強いときはステロイド外用薬、場合によっては抗ヒスタミン薬やステロイドの内服なども必要となります。マダニに噛まれているのを発見した際には、無理に引っ張ってとるとダニの口の部分が皮膚に刺さったまま残ってしまうことがあるので、医療機関を受診してください。
ダニの被害に遭わないために、屋内の場合は燻煙殺虫剤の使用やネズミの駆除、屋外の場合は肌の露出を避け、虫除け剤を使用するなどの対策も有効です。
皮膚科医師 杉浦 美月