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病院通信2022年06月号 市民病院と地域をつなぐ架け橋「地域医療連携室」

2022.05.31

地域医療連携室は、かかりつけ医から患者を受け入れたり、より高度な医療を行う病院などに紹介したりする際に必要な調整を行っています。患者がスムーズに治療を受けられるよう、地域の医療機関と密に連携しています。

患者の受け入れ窓口

高齢化が進行し、医療・介護の需要が増え続けている現在、 17 万人の西尾市民全ての診療を市民病院だけで担うことはできません。そこで、日常的な病気やけがはかかりつけ医に、より専門的な診療が必要であれば市民病院などの大きな病院にかかるという、病院の役割分担が重要です。かかりつけ医は、より専門的な検査や治療が必要な患者を、急性期の医療を担う市民病院などに紹介します。その際、診療の予約や患者情報のやり取りを行う窓口になるのが、地域医療連携室です。

スムーズな治療のために

「かかりつけ医から紹介された患者さんが、市民病院でスムーズに治療を受けられるようにしています。そのためには、地域の医療機関はもちろん、市民病院の医師や病棟のスタッフと密に連携することが大切です」と語るのは、地域医療連携室の大迫さとみ室長です。現在、連携室には7人が在籍。紹介された患者を市民病院のどの医師が担当するのか調整したり、病棟のスタッフに患者の情報を提供したりしています。また、患者がより高度な治療を受けられる病院に転院する際の調整もします。

かかりつけ医の勧め

大迫室長は「まずはかかりつけ医を持ち、その医療機関にかかることをおすすめします」と語ります。初めから市民病院のような大きな病院にかからなくても、必要であれば、かかりつけ医から適切な医療機関に紹介してもらえます。市民病院では、紹介された患者を優先的に診察するため、少ない待ち時間で受診できます。コロナ禍で別の医療機関への転院などが以前より難しい状況ですが、開業医の協力もあり、地域全体で患者を診る体制が維持できています。

地域医療の架け橋

「患者さんが各医療機関で適切な治療を受けることができ、家に帰れるとうれしい」と大迫室長は笑顔で教えてくれました。住み慣れた地域で、安全・安心な生活を送ってもらうには、患者やその家族と各医療機関が手を取り合って治療に取り組む 「和」 の医療が必要です。地域医療連携室は、市民病院と地域をつなぎ、和の医療を支える架け橋になっています。

市民病院のいま(広報にしお 2022年06月号)