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病院通信2019年07月号 運動をする子どもたちの熱中症について
2019.07.17
子供たちにとって夏の暑さは大敵です。
熱中症はひとたび起これば命に関わる事態にも発展しかねません。熱中症とは「体が熱に負けてしまうこと」で、熱中症には、軽症なものから重症なものまで存在します。
人間の体は汗をかくことで中の熱を放出します。大量に汗をかくと塩分と水分が抜け出てしまい、気持ち悪さや、足がつるといった脱水症状が起こります。その後体温調整が追い付かなくなると40℃越えという普段経験しない熱を出し、意識を保てなくなります。これを最悪の熱中症、熱射病といいます。
では、どのように予防をすればいいのか、まずは気持ち悪さやふらつきなど熱中症かな?と思ったらエアコンの効いた室内か外なら日陰に避難すること、そして冷たい水を体全体にかけ、うちわなどで仰いで熱を奪ってください。水分、塩分も失われているのでスポーツドリンクやOS-1といった経口補水液を飲んでください。すでに水分の補給ができないほどぐったりしている場合は点滴が必要です。すぐに病院を受診しましょう。しかしテンションの上がりきった子供たちは体調の変化に気付きませんので炎天下では適度に休憩をはさみながら遊び、予防を行うことが大切です。
まずは熱中症をおこさないように予防すること、そして起こってしまった場合あわてないように対処する知識を持っておくことが大切です。
内科医師 木下 翔平