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病院通信2022年09月号 誰かに相談しにくいからこそ「頼れる産婦人科医に相談を」

2022.08.31

子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍などの女性特有の病気を治療する産婦人科。市民病院の産婦人科には、豊富な知識を基により良い治療方法を提案できるベテラン医師が在籍しています。

産婦人科医不在を打開

 昨年4月に前田修医師が赴任したことで、約7年もの間続いた、市民病院の「産婦人科医不在」に終止符が打たれました。
 産婦人科医は、赴任した病院にもよりますが、休日や昼夜を問わず、急に呼び出されることも多い過酷な勤務形態がほとんど。その過酷さから、産婦人科医を目指す医学生は少なく、産婦人科医不足は全国的な問題になっています。そんな中で「地域医療の要の2次救急病院に産婦人科医がいないのは良くない」と、前田医師は市民病院への赴任を決めたといいます。

専門家としての強い責任感

 「計画通りに治療が進んで、患者さんの病気が良くなるのはうれしいけれど、医師一人の力は限られている。だからこそ医師一人でできることを最大限努力すべきと心得ている」と、医療の専門家としての強い責任感を口にする前田医師。単に患者の治療をするだけでは不十分だと考え、患者の不安をできるだけ和らげたり、病気に対する理解が深まったりするよう、道筋を立てて治療方針などを説明しています。

不安を和らげる丁寧な対応

 「私は男性だから、完全には女性の気持ちを理解しきれない。だからこそ、少しでも患者さんのことを理解できるよう、丁寧に質問している」と語る前田医師。正しい診断を下し、より患者のためになる治療方針を決めるためには、適切な質問で、病状などをきちんと把握する必要があります。病状が続いている期間などを確認するため、診療室にあるカレンダーを指しながら「この辺りから?」など具体的な日付を確認していくそうです。
 また、若いころから数千件以上の手術に携わり、さまざまは治療を進めてきた経験と、多くの病院で培った人脈は前田医師の武器。過去の経験を生かし「市民病院で治療することが困難だと判断した際には、患者がより良い治療を受けられる病院や医師へ紹介するように心掛けている」と語ります。

迷ったら、早めの受診を

 医療技術は日々進歩しています。それは少しでも体への負担や痛みが少ない治療を受けてもらうため。
 しかし、相談しにくいからと病を放置すれば、治療が複雑になったり、治療期間が長期にわたったりと、体への負担が大きくなる可能性があります。「検診などで少しでも異常があれば、ちゅうちょせずに産婦人科にかかってほしい」と、優しい笑顔で語る前田医師。その言葉には患者への思いがあふれています。

市民病院のいま(広報にしお 2022年09月号)