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病院通信2018年10月号 秋の気管支ぜんそくについて

2018.10.18

 気管支喘息の増悪因子には、気温の変化や感冒、台風や梅雨、花粉症、空気汚染など、様々な因子があります。

 中でも秋の朝の冷え込みによってぜんそくが増悪する事例が多いです。朝は冷えこみますが昼は汗ばむほどの気温になるなど、日中との寒暖差がぜんそく症状を悪化させます。

 台風など天気の変化も要因になります。また、夏場に増殖したダニが8月から9月に死滅し、死骸が乾燥してほこりと一緒に空中に飛散します。こうしたハウスダストも増悪因子となります。感冒・花粉症要因となります。

 秋は、喘息には要注意の季節です。予防として、気温の変化に合わせて服装を調節し、花粉症・感冒などにはマスクをしましょう。ハウスダストには、カーペットや畳、布団、エアコンなどの徹底的な掃除が必要です。また現在喘息治療をしている場合、夏場に吸入治療をしっかりしておくことも重要です。夏場は調子がいいからといって、吸入を忘れがちになります。喘息は症状がでないような予防治療が重要です。気をつけましょう。

 喘息症状が出た時は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

   内科部長  大野城二