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病院通信2020年01月号 冬は動きが鈍くなります

2020.01.17

 冬になると転倒が多くなり、当院でも骨折で入院する方が増えてきます。


 転倒の危険因子としては筋力低下やバランス低下などによるもの、脳血管障害・関節疾患・白内障・糖尿病など疾患によるもの、服用している薬剤によるものなどの内的因子と、住宅環境や暗い照明、裾の長い服や履物など外的因子があります。
 高齢者の転倒は歩行時につまずいたり滑ったりすることにより発生しやすく、転倒方向への衝撃を回避できず、骨折に至ると考えられています。身体機能の維持は開眼片脚立ちや椅子からの起立訓練、つま先立ちといった運動の継続で、バランス能力の維持と筋力増強効果を期待できます。机などを支えに安全な状況で行ってください。疾患によって身体機能の低下をきたしやすいものがありますのでその特性も再確認しておきましょう。
 また、環境を整えることも大事になります。電気コードやめくれたじゅうたんがないか確認し、自宅を整理整頓して、足に合った滑りにくい靴を履くことで危険因子を取り除き、安全で元気な毎日を過ごしましょう。

リハビリテーション室理学療法士 松原美保