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講演会・講習会 第57回外来糖尿病教室 開催報告 その他
- 第57回外来糖尿病教室 開催報告 -
【講演内容】
「肥満は病気?ちょっと気になる体重のお話」
内分泌・糖尿病内科 医師 川久保 充裕
第57回外来糖尿病教室を1月14日に開催いたしました。
今回は「肥満は病気?ちょっと気になる体重のお話」というテーマでお話しさせて頂きました。
今回は肥満のお話をさせて頂きました。
肥満とは「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、BMI 25以上のこと」ですが、病気としての肥満症は「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予想され、医学的に減量を必要とする疾患」として定義されています。肥満に起因ないし関連する健康障害としては耐糖能異常、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症等があげられます。肥満症の診断には含まれませんが、肥満に関連する健康障害としては癌や胆石症、静脈血栓症や肺塞栓症、気管支喘息なども挙げられます。
肥満は高血圧症、脂質異常症、2型糖尿病などの発症リスクであり、同時に肥満症の方が体重を減量する事は、それらの疾患の発症リスクを軽減する事がいくつかの研究で報告されています。
また肥満に関係する言葉で、メタボリック症候群という言葉があります。メタボリック症候群はウエスト周囲長の増大で評価される内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積を必須項目として、高血糖、脂質代謝異常、血圧高値の3項目のうち2項目以上を満たす場合に診断されるものです。このメタボリック症候群は内臓脂肪蓄積状態を上流に、その下流に各種の代謝異常さらには心血管疾患発症がつながっていく事をとらえた疾患概念で、内臓脂肪蓄積が減少するような生活習慣是正により、その下流に位置する各種代謝異常、心血管疾患発症リスク改善が期待されることから、その病態のみならず介入を見据えた概念になっています。他方、肥満症は肥満に伴う種々の健康障害を減量する事で改善することに着目した疾患概念となっています。
肥満症の治療ではまず3%の減量が重要となってきます。過去の研究において肥満症の方が3%減量するのみで血圧、脂質、血糖、肝機能、尿酸のデータが改善したという結果があります。3%であれば頑張ってみようと感じられる方も多いと思います。肥満症の治療においては食事、運動、行動療法以外にも薬物療法や手術療法があり、当院は西尾市内で唯一保険診療として抗肥満薬の処方が出来る施設となっています。肥満でお悩みの方は、治療できる肥満もあります。是非一度主治医の先生にご相談いただくことをご検討いただければ幸いです。
次回2月は、2月25日(第4水曜日)当院 感染管理認定看護師による「一緒に確認しておきましょう 感染症への備え」です。是非お気軽にご参加ください。今年も多数の皆様のご参加お待ち申し上げております。






