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講演会・講習会 第54回外来糖尿病教室 開催報告 その他
- 第54回外来糖尿病教室 開催報告 -
【講演内容】
「災害と糖尿病と私 ~災害の規模と備えを考える~」
救急看護認定看護師 相沢努
第54回外来糖尿病教室を9月10日に開催いたしました。
今回は「災害と糖尿病と私 ~災害の規模と備えを考える~」というテーマで当院の救急看護認定看護師である相沢看護師による講演を行いました。
相沢看護師は救急看護認定看護師であると同時に、当院の日本DMAT隊員でもあり、DMAT隊員として2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震に現場に出動しており、その経験も踏まえたうえで、今後発生すると想定されている南海トラフ地震に向けての備えの重要性について具体的にお話していただきました。 現在の南海トラフ地震の地震被害想定では中部地方から関西、四国、九州地方の広範囲に震度7の揺れが発生する事が想定されており、西尾市は市の半分以上で震度7の揺れが想定され、さらには液状化の可能性が愛知県の中でもとても高い地域であると想定されています。南海トラフ地震のような、広域災害の場合は支援も直ぐには届かず、自治体の支援も十分に届かない可能性が高いため、”自助・共助“が大切になってきます。普段使用している薬などは1週間程度余裕をもって手元に持っておくことが望ましく、食糧また水についても可能なら2週間、最低でも1週間程度の備蓄を普段から備えておくことが理想的です。
糖尿病患者さんにおいては、糖尿病のない方以上に感染や怪我の重症化のリスクが高い事から、災害時においてはより一層感染や怪我には注意しておくことが重要となります。 昨今の災害では、地震や津波などの災害そのもので直接的に死に至る人数もさることながら、災害関連死といわれる避難生活の長期化や環境の変化によって引き起こされる体調の悪化、持病の悪化など、災害の影響で間接的に死に至る人の人数が増えてきています。
いつ起こるかわからない、南海トラフ地震に向けて、自分自身や自身のご家族とご一緒に, 水や食料、薬の貯蓄の確認、災害発生時の避難場所はどこで、どのように避難するのか?家族間で連絡が取れないときに、待ち合わせ場所をどこにしておくのか?など、今回の講演を災害への備えを今一度考えていただくきっかけとしていただければ幸いです。
次回第55回の開催内容は当院 管理栄養士による「糖尿病と減塩のススメ」です。是非お気軽にご参加ください。多数の皆様のご参加お待ち申し上げております。







