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病院通信2020年11月号 予防も治療も前向きに「一緒に歩もう糖尿病」

2020.11.15

一緒に歩もう糖尿病

日本では約10人に一人が発症しているといわれる糖尿病。発症すると完治することはありませんが、早期に発見、治療することで合併症と重症化を予防し、上手に付き合っていける病気です。市民病院はで、各専門スタッフがチームになり、合併症と重症化を防ぐ取り組みや、糖尿病になってもいきいきと暮らしていくための支援を行っています。

高血糖を放置しない

糖尿病は、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの分泌や働きが何らかの理由で悪くなり、血糖値が高くなる病気できす。高血糖のみでは自覚症状がないことも多いですが、この状態を放置すると、神経障害や網膜症、腎症をはじめとした多くの合併症を引き起こします。また、高血糖の原因に悪性腫瘍(がん)が隠れていることもあります。
内分泌内科の川久保充裕先生は「残念ながら、合併症を発症してから受診される方も多い。『体調は悪くないから』と思わず、検診などで高血糖を指摘されたら早めに受診してほしい」と語ります。

一緒に歩もう「ウィズ糖尿病」

糖尿病の治療で最も大切なことは「生活習慣を正しく自己管理すること」です。市民病院では、医師に加え、糖尿病の専門知識と資格を持つ看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士がチームを組んで、食事や運動、服薬などさまざまな面で患者さんを支えています。「糖尿病と診断された後に、どう付き合っていくかが大切。合言葉は『ウィズ糖尿病』。一人ひとりが前向きに病気と上手に付き合っていけるように、チーム一丸となってサポートしていきたい」と、川久保先生は今後の抱負を語ってくれました。

気軽に誰でも参加できる「外来糖尿病教室」

今年の7月から新たに、毎月第2水曜日に「外来糖尿病教室」を始めました。これまで「フットケア外来」「糖尿病患者の熱中症対策」「簡単にできる運動」をテーマに開催しています。「患者さんだでなく、より多くの人に糖尿病のことを知ってもらいたい。ふらっと散歩ついででもいいので気軽に参加してほしい」と川久保先生。今後も、正しく、楽しく糖尿病のことを知ってもらえる企画を考えていきたいとのこと。11月には、市民病院で世界糖尿病デーに合わせた企画を計画しています。糖尿病にならない、糖尿病になっても上手に付き合っていくために、市民病院はチーム一丸となって、地域の皆さんに寄り添っていきます。

市民病院のいま(広報にしお 2020年11月号)